岡和田晃

岡和田晃さんのプロフィール

岡和田晃(おかわだ・あきら) 文芸批評/ゲームデザイン/現代詩作家/大学非常勤講師。【発言は所属組織とは無関係】

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岡和田晃
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岡和田晃(おかわだ・あきら) 文芸批評ゲームデザイン現代詩作家大学非常勤講師。【発言所属組織とは無関係

自己紹介

※メールでのご連絡は、akiraokawada★gmail.comまでどうぞ(★→@)。

 (お返事まで10日から2週間ほどお時間をいただく場合があります)



・文芸評論(SF、純文学、ミステリ、ノンフィクション……)。

・RPG/アナログゲーム関係のデザイン・ライティングや翻訳、リプレイ小説の執筆や設定考証、ディヴェロップメント等。

・中世ヨーロッパの社会史についてのわかりやすい入門記事の執筆。

・アイヌ民族否定論やレイシズムへの対抗言論の構築と展開(主に北海道文学研究の立場から)。

・現代詩の創作


 これらを並行して手がけています。現場感覚と理論を大事にしています。


▼ひとこと

 セルバンテスと「ヌーヴォー・ロマン」で文学に開眼。ニューウェーヴSFとの邂逅で道が決まる。ジャンル横断と精密な調査を信条とし、文芸評論家としては、批評家泣かせのテクニカルな作家/作品、世界文学を意識したスケールの大きな作家/作品、ポストコロニアルな言説の暴力性に自覚的な作家/作品を、積極的に各種文芸誌や新聞等で論じています。

 2001年からライター活動、2003年からゲームのイべントでのゲームマスターの仕事をはじめました。2007年からライター活動は本名に切り替え、2009年からは商業媒体で文芸批評を書くようになりました。2013年には批評としての初の単著『「世界内戦」とわずかな希望 伊藤計劃・SF・現代文学』を刊行しました。2015年からは「図書新聞」で文芸時評を手がけています。

 物語論とインタラクティヴィティへの一貫した関心から、RPGを中心としたアナログゲームのプロフェッショナル・ライターおよびゲームマスターとしても長年現場で活躍しており、『アゲインスト・ジェノサイド』ほかのリプレイ小説や翻訳書の刊行・各種コラム記事の仕事が多数あります。RPG文化の原点たる海外ゲームのテイストを大事に、クリエイター視点を常に忘れず、シナリオライティングやディヴェロップメント、設定考証等を毎月行っています。


▼略歴

 1981年、北海道空知郡上富良野町に生まれる。

 1993年、トールキン『指輪物語』にル=グウィン『ゲド戦記』、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『トンネルズ&トロールズ』といった、海外のSF/ファンタジー、ロールプレイングゲーム(RPG)文化に出逢う。

 1997年、北海道旭川北高等学校英語科入学。

 1998年、セルバンテス『ドン・キホーテ』やゲーテ『ファウスト』等、海外文学に魅了される。新創刊の文芸誌「TILL」(新風舎)のコンテストに応募したショート・ショートが入選、同誌に掲載される。その後、「TILL」ではショートショートや短編小説が佳作となり、本格的に文筆業を志す。

 2000年、北海道旭川北高等学校英語科卒業、早稲田大学第一文学部入学。この年、初めて原稿料をもらう。

 2001年、ペンネームでのライター活動を本格的に開始、また出版社勤務を経験。

 2003年、ホビージャパン主宰『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(第3版)公式コンベンションにてダンジョンマスター(ゲームマスター)をつとめ、プロ活動を開始する。以後、現在に至るまで、ホビージャパンコンベンション、ジャパンゲームコンベンション、『エクリプス・フェイズ』体験会など、各種イベントにてRPG関係のゲームマスター業を行なっている。

 2004年、早稲田大学第一文学部総合人文学科文芸専修卒業。卒業論文はフリードリヒ・シュレーゲルを中心としたドイツ・ロマン主義の自然観について(約400枚)

 卒業後は写真月刊誌のライター、建築現場での雑工仕事など、さまざまな職種を経験する。2010年に結婚。2014年より、筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程文芸・言語専攻に在学(2017年、修士取得退学)。

 2015年度より共愛学園前橋国際大学非常勤講師となり、「比較文学・文化II」や「ポップカルチャー論」を担当(2017年度まで)。

 2018年度より、東海大学文芸創作学科非常勤講師となる。ゲームデザイン、SF・幻想文学を教える。

 2019年度、サバティカル代講で法政大学兼任講師となる。マイノリティ文学演習、創作・批評を教える。

 2021年度、東海大学文芸創作学科では「詩の技法」と「文学とセクシュアリティ」の講義も持つことになる。自作小説を含んだ『再着装の記憶 〈エクリプス・フェイズ〉アンソロジー』(アトリエサード)も刊行。


▽ゲームデザイナー、ライターとしての活動(簡易版)

 2007年、「Role&Roll」誌Vol.30のミニ特集「やってみよう、ゲームマスター!」を皮切りに、RPGを中心にしたアナログゲームについてのライター仕事を始める(以後、活動はすべて本名)。「R・P・G」、「GAME JAPAN」、「GAME LINK」、「Lead&Read」等、ほぼすべてのアナログゲーム雑誌に汎用記事、リプレイ、レポート、論考などを寄稿。

 2010年、アナログゲームとそれ以外の社会的要素を結びつける新たなプロジェクト「Analog Game Studies」をクリエイター・学術関係の仲間と立ち上げる。プロジェクトでウェブマガジンや商業誌への寄稿を行い、また明神下ゲーム研究会と協力し、「MISSION IMPOSSIBLE 発達障害と想像力の世界」を参加・運営するなど、イベントも積極的に開催。

 著書に『アゲインスト・ジェノサイド』(狩岡源/アークライト監修、新紀元社)、翻訳(主に共訳)および紹介作品(翻訳、公式リプレイ執筆)に『ウォーハンマーRPG』シリーズ、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』シリーズ(第3.5版、4版)ホビージャパン)など。

 一風変わったところでは、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)の翻訳協力も行った。

 現在は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第4版のリプレイを公式サイトで、中世ヨーロッパの文化風俗を解説する「戦鎚傭兵団の中世“非”幻想事典」を「Role&Roll」で、それぞれ連載。また、大作ポストヒューマンRPG『エクリプス・フェイズ』の翻訳。雑誌掲載記事のチェックも担当している。

 プロジェクト・ハーンの一員として、『ハーンワールド/ハーンマスター』の展開に協力。発売予定の『雛菊の野』にも関わっている。

 ゲームシナリオに「Role&Roll」Vol.42「黒の過程」、同Vol.67「ミッション:ルインズ・アンド・イデオロギー」、Vol.143「スパイダー・ローズの孤独」など十本以上。

 HUGO HALL氏の「バーナム二世事件」(『ホームズ鬼譚 異次元の色彩』所収、創土社)、「レーリッヒ断章の考察」(『狂気山脈の彼方へ』所収、創土社)へそれぞれ協力。

 「TH(トーキング・ヘッズ叢書)」や「ナイトランド・クォータリー」にて、ゲームと文芸をつなぐ記事を頻繁に寄稿している。

 2016年、『エクリプス・フェイズ』日本語版ルールブック出版(新紀元社)。また『トンネルズ&トロールズ』関連の翻訳・創作・研究を開始。

 2018年、『ベア・カルトの地下墓地』(グループSNE/書苑新社)、『アンクル・アグリーの地下迷宮』(グループSNE)出版。

 2019年、『傭兵剣士+青蛙亭ふたたび+無敵の万太郎とシックス・パックの珍道中』(グループSNE/書苑新社)出版。

 2020年、『コッロールの恐怖+猫のいぬ間に』(グループSNE/書苑新社)、『ウォーハンマーRPG ルールブック』(第4版、ホビージャパン)出版。

 2021年、『怪奇の国のアリス+怪奇の国!』(グループSNE/書苑新社)、『エクリプス・フェイズ ソースブック サンワード』(新紀元社)、『ウォーハンマーRPG スターターセット』(ホビージャパン)出版。

 2022年、『ライクランド奇譚 ウォーハンマーRPG 単発シナリオ集』、『眠れぬ夜と息つけぬ昼』(ホビージャパン)出版。



▽文芸評論家としての活動(簡易版)


 2008年、トマス・ディッシュと生政治について論じた「生政治と破滅(カタストロフィー)」で第51回群像新人文学賞最終候補。

 2009年、ニューウェーヴSFの総本山「NW-SF」の後継組織「Speculative Japan」に加入する。

 2010年、「「世界内戦」とわずかな希望――伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」にて、第5回日本SF評論賞(日本SF作家クラブ主催、早川書房後援)の優秀賞を受賞。

 以後、「SFマガジン」、「小松左京マガジン」、「SF JAPAN」、「Webミステリーズ!」、「SF Prologue Wave」、「時事通信」、「季刊メタポゾン」、「早稲田文学」、「すばる」、「東京新聞/中日新聞」、「新潮」、「三田文学」、「現代詩手帖」、「日本経済新聞」等に寄稿。日本SF大会、SFセミナー、SF乱学講座、東京理科大学、筑波大学、広島大学、神田外語大学、東京大学、ジュンク堂書店池袋本店、東京堂書店神保町店、東京外国語大学等で講演を行った。

 また、2009年よりサークル「幻視社」の仲間と向井豊昭氏の遺稿の自費出版・ウェブでの公開を行なっている。

 2013年には、初の評論単著『「世界内戦」とわずかな希望 伊藤計劃・SF・現代文学』(アトリエサード)を出版。日本図書館協会選定図書となる。

 2014年には編著『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ(未来社)』、単著『向井豊昭の闘争 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(未來社)を出版。『向井豊昭傑作集』は日本図書館協会選定図書となる。編著『北の想像力 〈北海道文学〉と〈北海道SF〉をめぐる思索の旅』(寿郎社)は、第35回日本SF大賞最終候補となる。

 2015年、『北の想像力』が『SFが読みたい! 2015年版』で国内第8位、『「世界内戦」とわずかな希望』が国内第19位と、ダブルランクイン。共編著『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社)刊行、全国学校図書館協議会選定図書となる。「図書新聞」での文芸時評を担当開始(継続中)。

 2016年、評論集『破滅(カタストロフィー)の先に立つ ポストコロニアル現代/北方文学論』(幻視社)が第50回北海道新聞文学賞の佳作となる。評論での入賞は22年ぶり。第4部が2017年1月刊の『北の文学2016』(北海道新聞社)に所収。

 2017年、『世界にあけられた弾痕と、黄昏の原郷 SF・幻想文学・ゲーム論集』(アトリエサード)を出版。

 2018年、『反ヘイト・反新自由主義の批評精神 いま読まれるべき〈文学〉とは何か』(寿郎社)を出版。

 2019年、『骨踊り 向井豊昭小説選』(幻戯書房)、編著『現代北海道文学論』(藤田印刷エクセレントブックス)を出版。また「ナイトランド・クォータリー」誌編集長となる。

 2020年、共著『幻想と怪奇の英文学Ⅳ』(春風社)や『〈戦後文学〉の現在形』(平凡社)を出版。

 2021年、「清水博司論」「村田正夫論」で潮流詩派年間最優秀評論賞を受賞。

 2022年、編著『いかに終わるか 山野浩一発掘小説集』(小鳥遊書房)、共編著『鳩沢佐美夫の仕事 第一巻』(藤田印刷エクセレントブックス)を出版。


▽現代詩作家としての活動

 2019年、第一詩集『掠れた曙光』を出版し、茨城文学賞の詩部門を受賞し、商業ベースで再販する。「現代詩手帖」2019年12月号にも一部収録。

 その他、「フラジャイル」「壘」「早稲田学報」「白亜紀」「茨城の文化」「現代詩手帖」「潮流詩派」「ナイトランド・クォータリー」といった媒体に詩を寄稿。

 


▼参加組織

 【アナログ・ゲーム・スタディーズ/Analog Game Studies】代表

 【ナイトランド・クォータリー】編集長

 【日本SF作家クラブ/Science Fiction and Fantasy Writers of Japan】会員

 【日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」】編集委員

 【幻視社(文学同人)】会員

 【日本近代文学会】会員

 【ボードゲーム読書会@高田馬場】参加

 【日本文藝家協会】会員

 【日本デジタルゲーム学会】会員

 【茨城県詩人協会】会員

 【白亜紀】会員

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 ※仕事一覧はこちらからどうぞ。

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