プロフィール最終更新日:
- はてなID
- borushich1218
- 自己紹介
-
初めて来た方、はじめまして!
初めてじゃない方、また会ったな!(氏
“もうこいついらなくね?”ことYUMのマイルームへようこそ!!
主にオリボウでの活動が中心です。
やってください。
ちなみに棒人間には髪を書く派です。
常時深夜のテンションなので
ご注意ください。
友が増えたよ!やったねたえちゃ(ry
οゼロきりs
ο樹s
οちびポンs
οドゥピアEXs
οシエルs
οしろねずみs
о龍々s
oカクランs
oライチs
oMaxs
oリータスs
oオオカミs
oあまきつねs
oFishs
oSparks
友なのに入ってない!氏ねぇぇえ!!
お前と友になった覚えはねぇ!!
という方は気軽に作者まで。
全身全霊で謝ります。
みんな…大好きだぜっ(氏
- プロフ-
住んでるところ 福島
年齢 14
HPB 12月18日
性別 漢
ヴァーユさん視点で現実世界からオリストの謎を解き明かす話。((黙
…その日はやけに騒がしい一日だった。
いつもより何時間か早く、ヴァーユ・ベイムノイルは目を開けた。
目の前にはいつもの部屋の壁。数々の犯罪者やならず者達が拘束されている巨大収監施設「プリズンドライ」の牢獄の一室、無表情な鉄筋コンクリートの壁だ。
刑務所の朝はいつも静かだが、今日ーーー三年目のクリスマスの朝は、警備員たちがせわしなく走り回り、電話をとる「音」が聞こえてきた。ここからでは何を話しているかまでは知ることができなかったが、明らかに慌てているのがわかった。
ヴァーユの意思を悟ったらしい同室者が、不意に口を開いた。
『行方不明者?』
間髪入れずに聞き返す。
『あぁ。さっき小耳に挟んだことだが、全人口の半分近くが忽然といなくなったらしい。ここからも何人かな。』
流石に疑ったが、警官の慌てぶりは尋常ではない。なんらおかしくないような気さえしてくるから不思議だ。
全人口の半分の人間が消えた。規模からして偶然ではないだろう。となると組織的な何かが動いているのか?しかし、それだけの人数をほぼ同時に連れ去るなど人間技ではない。一体誰が。いや、何が。
『配膳来たぞ。』
同室者の言葉で思考をやめた。どうせボクには関係無い話だ。考えるだけ無駄だろう。
『早く食っちまえよ。こちとらクリスマスだってのにクソ忙しいんだ。』
悪態をつきながら配膳係が牢獄にやってきた。…一人でだ。凶悪犯ばかりが収監されるプリズンドライにおいては、警官はボウガンで武装し、常に三人一組で行動している。配膳の時は二チームで六人だ。しかし、今日は警官が出払っているのか、たった一人だ。千差一遇のチャンス。どうやら、サンタクロースはボクのことを忘れていなかったようだ。
『ほら、早く取れ。』
配膳係が扉を開けた瞬間、
『…迂闊だよ。』
『え?』
左足につけられた拘束用の鉄球を振り回す。遠心力によって更に加速した鉄球は的確に配膳係の頭を捉え、頭蓋骨を粉砕した。飛び散った目や顔だったもの、そして多量の血には目もくれず、
『じゃあボクは今から逃げるね。一応言っておくよ。三年間ありがとう。』
と吐き捨てた。
『何だ!?』
『脱獄だ!あのヴァーユとか言う女だ!』
『俺も逃げるぞ!』
『こっちにも鍵よこせ!早くしろ!』
『よっしゃあ!これで自由だ!』
一瞬にして大混乱に陥った牢獄を走り抜け、最寄りの窓を目指す。三年間もここにいるのだから、ここの構造はわかってる。瞬時に最短ルートを割り出し、その道を違えずに走破していく。
やはり警官達はほとんど一人だ。出会い頭にみぞおちに蹴りを食い込ませてゆく。
次の曲がり角を曲がればゴール。しかし数人の警官がいた。驚いて角に隠れ直す。
『危ない危ない…。どうする…?』
『おい…お前何してる!?』
しまった。前方に集中し過ぎた。しかし、これで選択の余地は無くなった。
『もちろん…脱獄だよッ!』
ボウガンを蹴り飛ばして攻撃手段を奪い、そのまま頭部に回し蹴りを叩き込む。なす術なく倒された警官を尻目に、窓へ、外の世界へ向けて飛び込んでゆく。
突如曲がり角から現れた脱獄者に驚いて、硬直した一人目の警官にすれ違いざまに拳を入れる。捕まえようとしてきた二人目、三人目をかわし、四人目を蹴り飛ばして五人目と共に倒す。六人目が撃ったボウガンの矢をよけ、七人目をかわしつつ強化ガラスの窓に鉄球でヒビを入れる。最後の八人目を踏み台にして、ヒビの入った窓を破った…
『…太陽ってこんなに暖かかったっけ…?』
詩のような台詞を言った自分に苦笑しながら、ヴァーユは三年ぶりに大地を踏みしめた。
つづけ
キャラ解説
o具体化 ☆☆☆☆☆~
鏡界内に漂う科学エネルギー『ENEL』(エネル)を具体的な物質に変換する能力。一度に変換できる量や具体化しておける量には制限がある。
o身体 ☆☆☆
最も基本的な能力で、『ENEL』を運動エネルギーに変換する。走力や腕力などの基礎的な能力を強化する。
o特殊体変化 ☆☆☆
体の一部または全身を、特殊な状態や物質に変化させる能力。アレスの場合、ゴムのような伸縮性と柔軟性を得ることが出来る。
技とか武器とか
具体化の能力により鏡界内に漂う科学エネルギー『ENEL』を剣の形に変換し精製する。アレスの主武器。
短い槍のような投的武器を精製する。手から離れると3秒で形を失うが、飛び道具として扱うことができる。
体の全身または一部に鋭利な棘を精製する。維持時間は短いが攻撃にも防御にも使える。
分厚い防御用の壁を精製する。ニードルと同じ様に持続時間は短いが高い防御力を誇る。
解放モード時専用。超巨大な槍を瞬時に精製し、直接対象にぶち込む。凄まじい破壊力を持つ、最強技。
伸縮自在の右腕で、空気を圧縮して打ち出す技。威力は大木をへし折るほど。
自暴自棄だが生存願望だけは高い青年。特にやりたいこともなく、ただただ生きている自分を嫌悪していた。しかし、あるクリスマスに贈られてきた『参加資格』に同意したことで、彼の人生は大きく変わることになる。
自己否定の感情が強かったためか、過剰に悪魔と融合してしまい、とても高い能力を持つようになった。右手、左目は完全に融合しており、魔力紋章は額、左目、右腕(二ヶ所)、左の拳、腕、足の合計七ヶ所という異常な多さである。その分エネルギーの消費も激しいので、普段は魔封じの聖水を染み込ませた包帯を巻いて、力をセーブしている。そうしないと数分でぶったおれる((
戦闘では、具体化の能力で精製した武器や、悪魔と融合した伸縮自在かつ怪力の右腕で接近戦闘を行う。ちなみに、身体と特殊体変化の能力は右腕のみに適用される。
全身の包帯をとった状態で怒りや悲しみといった負の感情が一定量を越えると、魔力紋章が青い炎のような光を放ち『解放モード』が発動する。(この一連の動作を解放と言う)解放モード時は七つの魔力紋章の力を存分に発揮でき、作者のオリボウの中でも最強クラスの戦闘能力を持つようになる。ただし、解放モードは負の感情を媒体に魔力紋章をオーバーロードさせている状態なので、とてつもない量のエネルギーを消費する上に、媒体となる負の感情に揺らぎがあればあっけなくパワーバランスを崩し、暴走してしまう危険性があり、非常にリスクが高い。
ノベライズ的ななにか
………凄まじい衝撃とともに、ツクヨミは後方に吹っ飛ばされ、壁に激突する。肺から空気が絞り出され、しばしの間呼吸困難に陥る。
「……うぅ……く……」
何が起こったのか、すぐには理解できなかった。先程まで逃げるばかりであったゴーグルの女が、突如として反撃に転じたのだ。自分をも吹き飛ばす強大な力を持って。
「…あの仮面のヤツが言ってたことは本当だったんだ……!私の……私の嫁を……使いこなせる……!」
興奮した口調でゴーグルの女が呟く。その手には自分の体ほどもある巨大な鎖鎌(?)が握られていた。ゴーグルの女に、先程までの面影はなかった。
口元をにやと歪め、軽々と鎖鎌を振り上げる。一瞬、上空に浮き上がった鎖鎌が、自分めがけて稲妻のごとく降り下ろされた。
「ちッ……」
なんとか身をかわしたが、足先に傷を負った。まさか反射の能力を持つ自分に、正面から攻撃を当ててくるとは。
だが、まだそれだけだ。痛む体に鞭を打ち、魔弾で牽制しつつ敵の側面に回り込む。死角にさえ入れば、この『月影』の一撃で切り殺せる。いける。そこまで思考が繋がった瞬間
「アンタのその刀、いいねェ…」
「私に…ちようだいッ!!」
愛刀が、『月影』が蹴り飛ばされ、つかの間宙を舞う。
「なッ…!」
さらに、敵の長剣が蠍の尾のごとく伸び、『月影』に巻き付いた。
「ふふッ…もーらい!」
蠍の尾が引き戻され、『月影』が敵の手に握られた。奪い取られた。奪イ取ラレタ。敵は満足そうに愛刀を眺め、値踏みするような目で刀身を見…
「それを…返せぇぇぇぇええ!!」
自分でも信じられないほど感情的になり、敵に突進する。刀がないなら殴り殺しにしてやる。殺す。
しかし、繰り出した回し蹴りは、無情にも空を蹴った。しゃがんで蹴りを避けた敵は、すぐさま反撃。無論、先程手に入れた新しいコレクションで、だ。
「長刀にしては重い!」
1斬目。両足を着物ごと切り裂く。
「取り回しが最悪!」
2斬目。左腕の布と皮膚を切る。
「バランスも悪い!」
3斬目。胴の部分を袈裟切りする。
「がはッ……」
おびただしい量の出血に、頭がくらくらする。これで終いか。何の目的も果たせずに…。
どれだけの時間が経ったのだろうか。
気がついたら敵は、ゴーグルの女は姿を消していた。負けた。だが生きた。歯が立たなかった。悔しい。畜生。畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生
……ツクヨミは、しばらく他のことを考えることができなかった。
おわり
いやあれだ。ツクヨミさんが弱いんじゃなくてマキナさんが強すぎるだけなんだ。(氏
…オレは真っ暗な一本道を歩いている。
他に何も見えない。道を踏み外さないようにするだけで精一杯だ。
…いや、今歩いている所は道なのだろうか?
それすらわからない…
俺には『光』がない。『道標』もない。
『光』があれば…この道の先に何があるのかわかるのだろうか。
『道標』があれば…他の道も見えるのだろうか。
…でも、歩くのをやめることはできない。
こんなオレが歩くのをやめてしまったら、それは細胞の塊と同義だからだ。
いつまで歩けばいいのだろうか。
何のために歩いているのだろうか。
…何故歩いているのか。
…オレは真っ暗な一本道を歩いている。
…真っ暗な道を歩き続ける。
わりと作者も同じようなことを考えていたりする。(黙