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昨秋に日本で本を出版しました。題名は『サンフランシスコで映画ばかり観ていた』、出版元は東京のパド・ウィメンズ・オフィス。この本は、サンフランシスコ市に20年以上在住する私が、映画を観ながら日本と家族を想い、女性の生き方などを探った軌跡を映画エッセーの形でまとめたものです。
私が、熱い思いを込めて書いた最初の映画はカーアクション映画の傑作『ブリット』。残念ながらこの本には未収録ですが、スティーブ・マックイーンが主演したこの映画の舞台は、もちろん坂の街サンフランシスコです。私がサンフランシスコの街に魅せられ、移住を決めた理由は、この街が多くのアメリカ映画に登場していたから。ヒッチコック映画からハンフリー・ボガードが主演した探偵映画など、子供の頃からワクワクしながら観た映画の舞台となったこの街に住める幸せは、24年経った今でも変わりません。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/05/12
- メディア: DVD
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そんな映画好きな私が、映画について書き始めたのは、7年前。地元の日系新聞『日米タイムス』の嘱託記者として、試写会や映画祭に通いながら記事を書き、年間数百本の映画を観る機会に恵まれました。この本は、当時の記事や私個人で発行していたメールマガジンなどを通して、コツコツと書きためていた文章をまとめたものです。私としては映画について書いているつもりでしたが、気がつくと日本にいる親との関係や自分の生き方、異文化体験を通じて考えたことなどを綴っていました。
涙あり、笑いあり、怒りありのアメリカ生活中間報告記とも言えます。私の初めての本でもあり、映画好きな方も、あまり観ない方も、海外で生活される方々には、ぜひ読んで頂きたいと思っています。日本国内ならアマゾン.comなどで手にいれることができます。
以下は本の詳細です。
サンフランシスコで映画ばかり観ていた (シネマライブラリー)
- 作者: 土井ゆみ
- 出版社/メーカー: パドウィメンズオフィス
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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【第1章】 望郷シネマ
よみがえる日本の夏『旅の重さ』
イナバの白うさぎ『泥の河』
【第2章】 家族シネマ
逃げる女『顔』
アメリカの母、韓国の母“First Person Plural"ほか
【第3章】 女の…そして男の…
女の格闘技―選ばれた者だけがリングに上る『ガイア・ガールズ』
女のセックスと暴力―ボーボワールの末裔『ベーゼ・モア』 ほか
【第4章】 赤い灯青い灯、カストロの灯
男が大人になること『チャック&バック』
【第5章】 怒濤の九一一編
男は遊べ、女が反戦
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5月以前の映画紹介や日本の月刊雑誌『女性情報』に連載しているアメリカリポートは、以下のブログにまとめてあります。http://blogs.yahoo.co.jp/yumidoifilm
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