平和というのは、すべての敵意に終わった状態をさしている。
常備軍は いずれ、いっさい廃止されるべきである。
国家は、所有物でも財産でもない。
国家は、ひとつの人間社会であって、
みずからで支配し、
みずからで運営する。
みずからが幹であり、
自らの根をもっている。
いかなる国も、よその国の体制や政治に武力でもって干渉してはならない。
殺したり、殺されたりするための用に人をあてるのは、人間をたんなる機械、あるいは道具として他人(国家)の手にゆだねることであって、人格にもとづく人間性の権利と一致しない。
国の軍隊を、共通の敵でもない べつの国を攻撃するため他の国に貸すなどということはあってはならない。
永遠の平和は 空虚な理念ではなく、われわれに課せられた使命である。
カント(哲学者/カントの永遠の平和論)