gnmi728さんのプロフィール

　真っ白な世界には何もありません。

　 空も、

夕飯の献立も、

犬も、

水平線も、

大地も、

　 お母さんも、

　 影も、

ぬくもりさえも。

何もありはしないのです。

ただ一人そこにある、女の子を除いては。

「ねぇ」

女の子は小さく呼び掛けました。

当然返事はありません。

　あるのは煩いくらいに鮮やかな色達と、決して意識を得る事はない造形物。

　「これが、望んだもの？」

　女の子にはわかりません。

この世界に何があって、何がないのか。

　自分が見ているこの色は本当に正しい色なのか。

そもそも、何が正しくて何が間違いなのか。女の子の頬に、涙が流れました。

「ほんとうは、ただ寂しかった」

「誰かに側にいて欲しかった」

　色のガラクタの中

　私の側にはアナタがいた

　差し出されたその手には

　赤い赤い林檎の実

「君に似合う色だから 君にあげるよ」

　惑う思いも言葉も

　愛しいと思えたのなら

　きっと歩いて行ける

　満ち足りた色の中で

　滲む星を作るのは

　君と見る世界だと知る

　白の世界 彩ろう

　零した色は何処までも

　　　「ねえ」

　　　「何？」

　　　「･･･何でもない」

Qualiaのこの詩の部分大好きです。

レミ。

火星人ｗｗ

７月２８日

B型

ダンボール工場の見習いｗ

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