プロフィール最終更新日:
- はてなID
- hrhtm1970
- 一行紹介
-
明治大学で漫画史の研究などをしている宮本大人の日記です。研究室サイトはこちら。http://www.geocities.jp/miyamo_room/
- 自己紹介
-
インターネットをご覧のみなさん、こんにちは。宮本大人(ミヤモトヒロヒト)と申します。
大学で漫画についての授業をしたり、新聞・雑誌などで現在の漫画について評論のようなものを書いたり、研究者として漫画の歴史を調べたりしています。
以下の自己紹介はこのブログを始めた時のものです。2010年4月から明治大学国際日本学部に移籍し、東京に戻っておりますので、その点お含みおきの上、お読みください。。
ここ10年ほど取り組んでいるのは、「手塚治虫以前」の漫画史です。主に研究しているのは、明治期における「漫画」というジャンルの立ち上がりの過程と、昭和の戦前・戦中期における子供向けの物語漫画についてです。後者について、「子供・戦争・漫画-大正末から昭和戦中期までの子供向け物語漫画の研究-」という題の博士論文を書いています。だいたい1600枚くらいになりそうで、今、1350枚くらいですが、他にも色々仕事があって難渋していました。
そうこうするうち、思いがけず、今年の4月から北九州市立大学というところに勤めることになり、住まいも東京から福岡に移しました。環境が変わって、今までとは仕事の仕方も変わっていくことになると思います。それに合わせて、前々から興味のあった、インターネット上での書き物に手を出してみた次第です。
まだあまり世の中のみなさんに知られていない研究テーマに、興味を持っていただけるようなメモを書き、自分の博論執筆に自分でプレッシャーをかけたい、というのが第一の動機ですが、論文や依頼原稿では書けないような、いろいろなもの・ことについて、書ける場があるといいなというのも、大きな動機です。
練って練って寝かして寝かした上でしか、おそろしくて文章を発表できないというふうに思ってきたので、短いものをさっささっさ書いて出す、というのは、かなり大きな挑戦です。不適切な省略と誇張が多分に含まれたものになると思いますので、話半分で聞いていただければと思います。
慣れない上、もともと時間の管理が下手な人間ですので、基本的に日記書くだけでいっぱいいっぱいです。まだどれくらいの頻度で更新できるかも分からない状態なので、さしあたり、コメントは書き込めない設定にさせていただきます。トラックバックは受け付けますので、ご理解いただけますよう、お願いいたします。
最後に宣伝です。毎日新聞の夕刊で、夏目房之介さんたちと順繰りで、現在のマンガとその周辺のもの・ことについて書かせてもらっていた「マンガの居場所」というコラムがあります。2008年の2月で終わってしまいましたが、連載開始から2002年までの分をまとめた単行本が、NTT出版から出ています。
とっても面白い本に仕上がってますので、ぜひご一読いただけますよう、お願いいたします。
このほか、ミヤモトの論文が載っている本で、アマゾンから購入できるものには、以下のようなものがあります。
全3巻の講座本の第1巻です。「近代における出版・流通と絵本・絵雑誌」が載っています。今では「マンガ」と「絵本」は別々のものと見なされがちですが、少なくとも戦前は、漫画本も「絵本」の一種でした。「赤本」も含め、明治以降の絵本の出版・流通の概要を押さえていただくにはよい論文ではないかと思います。僕の論文以外にも、漫画史に関連付けられる興味深い論文がいくつも載っています。
こちらは、「戦時統制と絵本」が載っています。これも、漫画本を含め絵本と戦時統制の関わりの概要を抑えていただくにはよい論文ではないかと思います。以下同様です。
- 作者: 日本出版学会,出版教育研究所
- 出版社/メーカー: 日本エディタースクール出版部
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「湯浅春江堂と榎本法令館-近代における東西『赤本』業者素描-」が載っています。大正期の史料を素材に、昭和戦前・戦中期にはたくさんの「赤本漫画」を手がけることになる湯浅春江堂と榎本法令館について調べています。
「見えることと見えないこと-松下井知夫の戦中・戦後-」が載っています。全95枚。一般の書店でお買い求めいただけるものの中では、一番長いものです。
あ、それから、研究室ウェブサイトを作りましたんで、よかったらこちらもどうぞ。
【2008年2月12日、加筆訂正】
【2010年9月12日、加筆訂正】