okimitukiさんのプロフィール

小軌みつき　 とほくから見てゐたゆゑにいつまでもまなうらに棲む黒揚羽

　1967年大阪生まれ

　1988年より創作、作歌など投稿開始

　1994年早稲田文学新人賞受賞

　1998年より一時休止期間を経て

　2006年活動再開

◆「鳩よ！」創句掲載

　 掛け違えた釦のまま生きる

◆「鳩よ！」短歌掲載

　 悲しみを充填してゐる鉄砲の引き金をひく指のふるゑよ

◆「月刊カドカワ」掲載

　 ひねくれた横顔むきになる君を焼き増してゐる夜の暗室

　 助けてと言ひたくてまた涙ごとくるまつてゐた深夜のラヂオ

◆口語短歌大会　佳作　(春日井建選)

　 そろへられないものだつたよ　バンダナと違つてぼくがのぞんでたのは

◆1993年第10回早稲田文学賞・佳作「白き手擦りのかたちに」短歌

　 想ひだすふるへるゼリーみたいに歩く平均台のうへのつまさき

◆1994年第11回早稲田文学賞・新人賞受賞「月蝕名簿」短歌30首

　 とほくから見てゐたゆゑにいつまでもまなうらに棲む黒揚羽　

　 扉には鍵がかかつてゐてぼくがふみはづしてゐる春の階段

　 月蝕の夢は「理想」と「現実」がたがひちがひに共喰ひをする

◆1995年同誌掲載「あの闇はぼくだけの空」短歌

　 あれはわたしなんだろうか　ものかげに隠れた半身の制服

　 ポケットの奥握りしめられる手のなかに硝子の種子は根を張るだらう

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