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「久しぶりの飲み会」
●堂上視点
●堂郁結婚期
「うわわわわわっ!!笠原どいてーー!!」
その聞きなれた声に振り返ると。
「へっ…てちょおおおおおおお!!!」
上から同室の柴崎が大量の書類と一緒に降ってきたのだからびっくりする。とっさに受け止めようとするもそこにあった何かのコードに引っかかり受け止める体制を崩してしまう。
かくして。
「「きゃあああああああああ」」
二人で階段を転げ落ちる羽目になった。
起き上がり振り返ってみて絶句する。
「え・・・っと??」
突然のことに頭が働かない。
いつもより丸っこく、小さな自分の手。
立ち上がってみれば世界がいつもより大きく見える。
想像できることはただ一つ。
「…あたしが柴崎…???」
そこで目の前に倒れた『自分』が小さく身じろぎした。
「…いたたたた・・・・・。笠原ぁ、ごめーん。」
そういって郁の方を振り返った柴崎の表情が固まる。
「あれ、何であたしが居んの??夢とか???」
「柴崎ィ…、あたし笠原。そんで柴崎、気付いてる??柴崎、『あたし』の姿形してる・・・。」
柴崎は目を丸くして、先ほど郁がやったようにしきりに自分の手を見たり立ち上がったりしてみていた。
そしてようやく認める気になったのかため息をついて言った。
「とにかく一旦部屋にもどるわよ。」
「書類、どっかもってかなくていい訳?」
「どうせ部屋に持ち帰らなくちゃいけなかったの。帰るわよ。」
「しっかし。こうして見るとやっぱりあたしって美人よねえ。」
頬にてまで当ててうっとりとあたしの方をみて言われるのだからおちつかない。
「自分で言うか!!」
いつものつっこみもそう思うと少しだけゆるくなる。
「うざっ!!!!」
「で、さあ。スキルの方ってどうだと思う??」
あたしの姿をした柴崎が妙におとなしい女性の仕草をするので変な感じだ。
そして柴崎の姿をしたあたしはがさつな仕草だから相当滑稽に見えるんだろうな。
「そればっかりは試すしかないじゃん。」
「そうよねえ、笠原。図書士帳からなんか問題出してよ。何でもいいから。」
「図書館の自由法ができた年は何年?」
柴崎ならすぐわかるんだろうなと思って見ていると、『あたし』の顔をした柴崎の眉間にしわが寄る。
へえ、あたしってこういう顔できたんだ。
妙な発見だ。
図書士帳をわたすとパラパラとめくって最後の方のページで止まった。
答えは頭に出るより先に口にでた。
「地方行政に立脚することで国との対立を実現している現行の図書隊制度を文科省組織に格上げして、中央集権型の組織に作り替えることで財政基盤を確保し社会的根拠を安定させようっていう思想。」
柴崎は頭を抱えて「スキルは体の方と一致する訳ね・・・」とつぶやいた。
そしてばっと顔を上げてあたしの顔に指を突きつけた。
「ああもう!笠原あんたになったせいで頭は悪くなるし顔はふつうになっちゃうし!!んもー、ストレスだわ!!」
「柴崎ひどい!!」
まあでも。
あたしはいちばんの長所が運動神経なわけで、それはいま無い物なんだと気づく。
「どっちにしても早く元に戻りたいわね。」
「そらそうだ。」
「とりあえず上に報告しましょ。あんたは特殊部隊の方に、あたしは業務部にはなす。」
一抹の不安は残るが考えても仕方ない。
電気を消して、とりあえず寝ることになった。
まあ、それは建前で本当はどちらも眠れなどしなかったのだが。
◇つづく◇
えーと。
連載してみます。
はい。
今は恋愛要素無いですがこれからじゃんじゃん入れてきますんで((
なおこの作品への星、コメントはトレトラの作品「図書館戦争二次創作のお知らせ」メモにお願いします。
追記:ブログやってます。はてなダイアリーから「詩人の休日」で検索していただけると出てくるかと。過去の作品をブログ内に展示していますのでぜひ来てね!!
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