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90年代は、たまたまその場にいた人だけに自分の音楽を体験してもらえばいいと思って活動していました。その時、その場にいた人と体験を共有できればいいと思って。
ところが、21世紀に入ったころ、野村誠の音楽を体験したことがなかったが、野村誠について文字情報だけで読んで誤解していた、という告白を、何人かの人から聞きました。野村誠に関して飛び交っている文字情報を読んで、野村誠の音楽を聴きたくなるならともかく、聴く気がなくなるというのでは、困ります。野村誠がワークショップで共同で作った作品って、どんな音楽だろう、と聴きたくなるものか、と思っていましたが、「子どもとやってるし、クオリティが低い、面白くない」と先入観を持たれてしまったらしい。
こうなると、自分で発信するメディアを持たなければ、と思って、日記を公開し始めました。ぼくが、何をしているのか、何をしようとしているのか、そこに立ち上がっている音楽はどんなものなのか、少しでも伝えられるように、日々文章力をアップさせていきたい。今は、とにかく、体験したこと、思ったこと、感じたことなどを殴り書きして、できるだけ本音で書いて(言い過ぎや、勇み足を恐れずに)、どんどん自分の考えを発信していこうと思っています。
野村誠は本当に色んな人と出会って影響を受けているので、その辺が見えるように、できるだけ人名をあげ、この人と野村誠にこんな接点がある、というところも、紹介していきたいです。