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Hatena ID
putoffsystem
Soprannome
hujiie
Self introduction

大学を卒業して同人誌「メニエール」を出すときに、団体名をputoffsystemにしようと提案したのは僕だ(「メニエール」も当時話題になった書評誌「リテレール」をもじって僕がつけた)。

もとはといえば高校時代に、英単語を覚えるのが苦手なやつがいて、そいつに教えるために問題の出しっこをしていたときのことだ。

その単語帳には「put off」というイディオムの意味を「消す、出す…」などと書いていた。僕が「けす、だす」と言ったときに、そいつが「え? ケツ出す?」と聞き返し、それ以来僕の中で、putoff=ケツ出すという意味になった。

大学に入ると飲むたびにケツを出すやつがいて、彼らと仲良くなって映画を撮ったり同人誌を作ったりした。直接言っていないけれども、僕の中では彼らと「putoff」は一体になっていた。

だから僕が一足先に社会人になり(彼らは揃って留年したり中退したりしていた)、団体名を相談されたときには、即座にその言葉を思い出した。

そしてそこに、当時(1990年代初頭)盛り上がりつつあったパソコンやインターネットを象徴する言葉として「system」をつけた。

ここに、putoffsystem、すなわち脱ぐ組織/組織的に脱ぐという名前ができあがった。おそらく当時残り香のあったニューアカの「ディコンストラクション(脱構築)」という言葉も念頭にあったのだろう。

あらためていま、put offという言葉の意味をネットの英語辞書で調べてみると(高校時代にはパソコンもネットもなかった)、〔衣服を〕脱ぐといった意味の他に、

「延ばし延ばしにする」「待たせる」「遅らせる」「先送りする」「後回しにする」「意欲をそぐ」「気を散らせる」「不快にする」「いやにさせる」「うんざりさせる」「言い逃れを言う」「放棄する」「忘れる」「当惑させる」

といった我々にお似合いの意味が並んでおり、実にふさわしいものだと思う。

メンバーたちとは、たまにあったり、疎遠になったり、絶縁したりしているが、何か名前をつけるときにどうにも思いつかない場合には、勝手に使っているというわけである。