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出身は神奈川県の金沢文庫です。2001年より沖縄の那覇市在住。沖縄を拠点に祭祀や民俗芸能を取材、日本・アジアの基層文化の研究をしています。1998年に師匠の大重潤一郎と出逢い、NPO法人沖縄映像文化研究所で『久高オデッセイ』の助監督をしています。
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【専 攻】比較基層文化論/映像民俗学/民俗芸能論/民族藝術学(文部科学省の学術領域:地域研究/宗教学/美学・美術史/文化人類学・民俗学)
【最終学歴】早稲田大学社会科学部卒業
沖縄県立芸術大学大学院・芸術文化学研究科博士課程単位取得退学(民俗芸能論・舞踊学専攻)
【研究経歴】
大学での研究テーマが「東南アジア地域におけるフォークロア」であり、無形文化遺産保護システムに関心を持つようになった。2000年に大学卒業後、財団法人ユネスコ・アジア文化センターにてITC専門委員(識字協力課)を担当。2001年に渡沖して以来、 専門学校教員や中学教員をしながら、琉球諸島の民族芸能の映像論的研究・フィールド調査に専念することになる。
琉球諸島と近隣アジア地域のフォークロアを、ユニークな研究手法である〈映像民俗学〉というアプローチから、「エスノグラフィ(民族誌もしくは民俗誌)」を通して比較研究してゆく方法を模索したい。〈映像民俗学〉というジャンルが登場してから久しくなるが、何れにしても、フォークロアという無形の研究対象を捉えるのには適しており、〈琉球民俗学〉の構築・体系化の基盤研究には重要な視点である。琉球諸島における〈映像民俗学〉の新たな意義を提示することも出来よう。言い換えれば、〈沖縄学〉といった既存の地域研究方法に対し、フォークロアを記録する〈映像民俗学〉を切り口にして、琉球諸島をフィールドとした地域学を〈琉球民俗学〉として構築・体系化するために、基礎的な研究活動を展開しようという試みである。
【研究活動】
研究のキーワードは「文化変容」「無形文化遺産」「デジタルアーカイブ」で、民俗芸能研究を目的としたエスングラフィー(民族誌)を採集している。 2003~2004年度は、琉球諸島の民俗芸能である「フェーヌシマ(南ヌ島)」や「弥勒踊り」の系譜を芸態記録・舞踊分析から追究すべく、基盤研究を行ってきた。最近は「映像民俗学」という新分野に取り組んでいる。
長期的な研究テーマとして「フォークロアをめぐる 映像民俗誌」を取り上げており、民俗芸能のデジタルアーカイブ方法や、芸態変容の分析手法を模索している。同時に琉球列島におけるフォークロアを映像民俗誌として収集・蓄積する作業を行なっている。将来的には、琉球列島と日本(ヤマト)の民俗芸能を、映像民俗誌を 通して比較研究してゆくことを目指している。
・琉球諸島における「棒踊り系芸能」の舞踊学的研究(2004-2007)
・琉球諸島における「弥勒神」の図像学的研究(2008-2010)
【サブキーワード】映像民俗学、民俗芸能、仮面仮装、祭祀空間、来訪神儀礼、口承伝承、無形文化遺産
【研究職歴】
2003年 沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科専任講師
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【教育活動】
「映像文化論」、「メディア論入門」、「問題発見演習」、「専門演習」、「子どもとメディア」等を担当。
「情報リテラシー」「メディアリテラシー」の修得を目的とし、「コンテンツ制作方法」や「デジタル技術論」、「メディア変遷史」などをテーマとして扱ってきた。最近は、映像メディアを技術論から考えるだけでなく、様々な映像を通して、「日本文化の基層にある精神性をさぐること」をテーマとしている。つまり、映像資料を基に、世界観・死生観・宗教観といった "精神文化"を見直そうという試みである。
その精神文化の根幹ともいえる「共生と循環のコスモロジー」を、学生たちと共に現代社会の再生に生かす道を模索し、文化貢献(ボランティア)、地域教育の可能性を探ってゆきたいと考えている。 今後は、物語論、ライフヒストリー論などの視点を取り入れて、学生たちと映像記録を制作する実践活動も本格的に行なってゆきたい。
【著書・論文・その他の作品】
(発表論文名・著書名)
論文 「サルタヒコ大神の動態原理をさぐる舞踊空間論-琉球弧の烏天狗芸能から熊野権現へと結ぶ視点-」、 猿田彦大神フォーラム編 『年報 あらわれ』 猿田彦神社発行 (2002年9月、 P90~P121) 所収
論文 「アジア地域における"情報文化論"試論-電子情報空間に交錯する〈民族文化イメージ〉を読み解く-」、 『沖縄大学地域研究所所報27号』 沖縄大学地域研究所発行 (2002月11月、 P131~P146) 所収
論文: 「<司馬遼太郎の描いた 「弥勒」> 観に関する一考察一 南波照間島」 から弥勒信仰へと結ぶ眼差し-」、 『沖縄大学地域研究所所報30号』 沖縄大学地域研究所発行、 (P95~P105所収、平成15年10月)
論文:『「フェーヌシマ」の芸態研究に関する試論-記録映像の分析を手法として-』『沖縄大学地域研究所所報31号』 沖縄大学地域研究所発行、(P39~P54所収、平成16年3月)
論文:『琉球諸島における〈弥勒〉観に関する一考察-弥勒仮面が来訪した「海上の道」を探る視点-』、『沖縄大学地域研究所年報18号』 沖縄大学地域研究所発行、(P145~P164所収、平成16年3月)
論文:「NIE実践授業の学習デザインに関する-考察-メディアリテラシー修得を目的とした研究授業の事例-」『沖縄大学人文学部紀要 第5号』 沖縄大学人文学部発行、(P65~P76所収、平成16年3月)
論文:「フォークロアの継承保存と今日的課題-東南アジアにおける無形文化遺産の保全をめぐって-」池田雅之編著『共生と循環のコスモロジー 日本・アジア・ケルトの基層文化への旅』 成文堂、(P136~P168所収、平成17年6月)
論文:「『子ども文化』の基礎的研究-民俗祭祀の中にみる〈子ども像〉の諸相-」『沖縄大学人文学部紀要 第8号』 沖縄大学人文学部発行、(P53~P64所収、平成18年10月)
第4回 「猿田彦大神と未来の精神文化」 研究助成一席 (2001年10月)
研究:サルタヒコ大神の動態原理をさぐる舞踊空間論-琉球弧の烏天狗芸能から熊野権現へと結ぶ視点-
第6回 「司馬遼太郎フェローシップ」 受賞 (2003年2月)
研究:弥勒仮面が来訪した 「海上の道」 を探る-黒潮の流れに沿って 「南波照間島」 伝説から弥勒信仰へと結ぶ視点-(学会発表名)
「琉球諸島における民俗芸能の舞踊構造研究-フェーヌシマの芸態への体系的アプローチ-」(3年間)
(研究発表)
猿田彦大神フォーラム・研究助成論文発表 (伊勢市猿田彦神社於、2002年9月)、「サルタヒコ大神の動態原理をさぐる舞踊空間論」
第8回菜の花忌(主催 司馬遼太郎記念財団)・研究成果発表(東京・日比谷公会堂於、2004年2月)、「弥勒仮面が来訪した"海上の道"を探る」(沖縄とベトナムの祭祀仮面の比較)
映像とトークインベントの夕べ(主催:和光大学総合文化研究所プロジェクト「日本を中心とした儀礼文化と身体の考察」)(東京・かわせみ館於、2005年3月)、「人が神になる磁場 沖縄・神女の祭りと本土・神楽の託舞をめぐって」
法政大学大学院日本学研究所・西南方史研究会2005年次研究フォーラム「日本の中の異文化 琉球弧の文化研究をめぐって」(沖縄大学於、2005年7月)、「琉球諸島における"棒踊り系芸能"の研究-舞踊学的研究-」
民俗芸能学会平成18年度大会「琉球諸島における<棒踊り系芸能>の研究-沖縄本島のフェーヌシマを事例として―」(東京・日本女子大学於、2006年11月)
【所属学会】
民俗芸能学会/日本映像民俗学の会/民族芸術学会/社会臨床学会/日本異文化研究会
【情報公開】
http://www.okinawa-u.ac.jp/~sudo/index.htm
http://www.okinawa-u.ac.jp/~sudo/research02/index.htm
http://www.okinawa-u.ac.jp/~sudo/research03/index.htm
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