Profil de mugisan

七人の子の母親です

　★一年目

子供もすなるウェブ日記というものを、私もやってみようかなと、ふっと思ってしまった。

　アンネ・フランクが日記の一ページ目に「紙は人間よりも、辛抱強い」と書いてあったけれど

　はたして、これは、パソコンでも通用するのだろうか。　日本文学の中に一大ジャンルを築いている,日記文学で、辛抱強いのは書き手なのか、読み手なのか。はたまた紙なのか。

　徒然なるままにとにかく、開店してみよう。

★二年目

書き出して一年半になろうとしている。此処で私が書いてきたことが、知らずして誰かを傷つけていたとしたら、心からお詫びしたい。人は自分の言動に責任を持たねばならない。しかしこのシステムでは私は私の言葉が何処に飛んでいっているのかが分からない。責任の取り様がない。

　無責任な事だと思いつつも今しばしこのまま描き続けて行きたいと願っている。このデッサンが終わるまで。今しばらく。

生まれ　　生まれ　　生まれ　　生まれて生の始めに暗く

死に　死に　　死に　死んで生の終りに暗し

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　空海

この言葉をじっくりと受け止めて見たいと思う。

★書き始めてから3年近い日が経った。

始めの頃の自分の思いを貫いているだろうかと思う。人は変わりたくないと思っても換わってゆくものだ。私もいつも立ち返ろうとしなければ流されていく。あの岸辺から遠く流されてゆく事を潔しとはしない。いつもあの子が立っていた水際に立ち戻りたいと願う。高潔な意志を保ち信仰の中で命の岸辺にたっていたあの子。16歳で逝った私の息子。君を失って三年の日がすぎた。私はまだ生きている。もう少し生きてみようと思う。君が生きているときと同じように、君が愛してくれた母親として。君に合える日を最高の喜びの日と思って生きてゆくよ。