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年齢:天才(殴w15歳
最高作ラン:270位!
乱心した新郎
お見合い結婚の二人は、無事に式と披露宴を済ませ、ハワイへの飛行機に乗りました。
ハワイに着いてからも毎日いろいろなことをして楽しく過ごし、幸せなハネムーンでした。
ところが、最終日のこと。
空港に到着した後、新郎が急に人が変わったようになり、帰らないと言い出しました。
仕方ないので、係員が実力行使で新郎を搭乗口に連れて行こうとしたら、今度は大暴れ。
数人で新郎を取り押さえなければならなかったほどだから、どれだけ彼が暴れたか分かろうというものです。
そして、大暴れに付き物なのは罵声。
どんな罵声だったのかは知りませんが、だいぶ大声で喚いたみたいです。
こんな危ないやつを飛行機に乗せたら何をするか分からないから、結局新郎は希望通りにハワイに残ることに。
最終日までは仲睦まじかっただろう新婦さんのほうは、新郎の異常な行動に怖くなって、一人で日本に帰って来ました。ま、当然ですな。
実はこの新郎、以前精神の病で病院に入院していたのですが、それを隠して結婚したらしい。
それまで再発もしなかったのかもしれませんが、海外という特殊な環境が悪影響を及ぼしたよう。
まさかこんな危ない人とは知らず、結婚してしまったんですから。
当然のことですが、帰国後すぐに、新郎側に離婚届を突きつけました。
じゃあ、回りに多大な迷惑をかけて、一人ハワイに残った新郎はどうしたかって?
すぐには病気が治まらず、日本に帰れたのは1週間後だったそうです。
新郎が無事帰国するまで苦労したのは、当然ながらツアーを組んだ旅行社です(はあ~)
消えた新郎
国内でハネムーンというと、どこかの温泉地によく宿泊しますが、これはその宿での話です。
ともかく、カップルが旅館に着き、部屋に入ってくつろいでいるときでした。
2階の部屋は日本間で、窓の下には川が流れていて、風流な景色です。
まだ夕方で、外が暗くなるのには間がある時間。
新婦は新妻らしく、旅行カバンの中から要るものを出したりして翌日の準備をしていて、新郎はそういう仕事を新婦に任せて、窓から外を見ていました。
「・・・・・っ!」
部屋の中を見回しても新郎の気配はないし、部屋のどこかのドアが開いた音もしなかった。
ということは・・・・・・・・・・え?まさか?
彼がいたのは窓のそば。
その窓の下には川が流れている・・・
私 : 「誤って窓から落ちた可能性は?」
上司: 「外はまだ明るくてよく見えたし、窓はある程度高さがあるから、乗り越えないといけない」
私 : 「体を乗り出してて落ちたとかは?」
私 : 「・・・・・・うーん。誤って落ちたなら声出しますねえ」
上司: 「僕もそう思うけど・・・。何か悩み事があったのかもしれないし」
私 : 「あの、その人見つかったんですか?」
この上司、担当者として新郎と新婦のお宅に何度も足を運び、えらい苦労をしたそうです。
いくら旅程を組んだとはいえ、こんなプライベートな事件の責任があるわけもないのに、やはりそれなりの対応をしなければならないんですねえ。日本特有だろうけど。
ところで、皆さんはどう思います?
それとも、新婦が気がついてないだけで、部屋から出てそのままトンズラしたとか?
いったい彼に何があったのか?
でも、一番怖かったのは新婦さんでしょうね。可哀想・・・・・・
その知らせの電話を受けた私は、受話器を握りしめたままその場にへたり込んだ。
「夏未、さん」
「お久しぶりね木野さん。結婚式以来・・・ああ、もう、木野さんでは、ないのよね」
夏未さんは暫く考えてから、秋さん、と呼んでも良いかしらと問うた。
良い。良い。そんなことは、どうでも、良いのだ。
「夏未さん、なんで、」
アメリカから引き摺って来たスーツケースもそのままに、私は夏未さんを呆然と見詰めた。
「夏未さん!」
酷く久しい大声だった。自分で驚いてしまって、一瞬怯む。周囲がこちらへ視線を向けた。
一方の夏未さんは、全く動じる事無く私を見返している。
「なんで、」
声が、掠れる。
「なんで、夏未さんと、円堂君が、結婚しないの」
円堂守と雷門夏未が付き合い始めた。
それは雷門中を卒業する少し前の事で、雷門サッカー部の、ほんの一部だけの秘密で、中でも夏未さんが告白したその日を知っているのが私だけなのはちょっとした自慢だった。
円堂君と私は同じ高校へ、夏未さんは町外の名門校へ進学したけれど、彼と彼女の付き合いは概ね良好らしかった。
円堂君はサッカーに、夏未さんはあらゆる勉学に忙しくなって、徐々に会う事も減っていったけれど、円堂君と夏未さんの間は物理的な距離や時間に疎外されるようなものでは無い事を私は知っていた。
円堂君の一番はいつでもサッカーで、夏未さんはそんな円堂君だから好きで、円堂君はそんな夏未さんだけは離したくないのだと言った。
円堂君がそんな事を言い出す事が、どれだけの異常事態かが私には分かって、私は自分も円堂君を好きだった事なんてもうすっかり忘れていた。
私は高校卒業を期に、アメリカで手術とリハビリを終えた一之瀬君に告白されて渡米し、アメリカの大学を卒業して同時に彼と結婚した。
私は昔と変わらず一之瀬君を好きだったし円堂君を好きだった。だから日本を長く離れるのは寂しかったけれども、一之瀬君は優しかったし、時折夏未さんとメールや電話のやり取りをする事で充分満たされていた。
数ヶ月程ふと忙しくなって何となく連絡を取らない日が続き、久しぶりに円堂君から受けた電話で聞いたのが、冬花さんと結婚する、というものだった。
「理由何か、無いわ。お別れしたのよ。それで、円堂君が冬花さんを選んだのだわ」
夏未さんはコーヒーにミルクだけを注いでスプーンを指し込んだ。記憶と違わず綺麗な指だった。
「そんな訳ない。私、分かるよ。ねえ、何で、あんなに好きだったのに」
「そんなの、冬花さんだって同じでしょう。もっと言えば、塔子さんだって、風丸君だって、鬼道君、豪炎寺君、吹雪君、基山君、・・・それに、秋さんも」
届いた紅茶に手を付けもせず迫る私に、夏未さんは淡々と答える。
「ちが・・・、違うよ」
唐突に涙が出そうになって、拳を握って堪えた。
「円堂君が、夏未さんを好きだった」
どうにか言えば、夏未さんは少しだけ困惑したように苦笑して、それこそ、と言った。
それでも、違ったのだ。
確かに円堂君は誰にも暖かな光と日差しをあたえるひとだったけれど、夏未さんにだけは、彼女の名の通り、真夏のような熱を向けていた。
自分はここに居るのだと輝いて、君はそこに在るのだときつく影を描き出した。
誰をも歓迎し、しかし執着しない彼が、彼女には傍に在って欲しいのだと、言った。
「どうして、」
夏未さんは暫く黙った後、真っ直ぐに私を見据えて、言った。
「秋さんと一緒よ」
と。
「貴女が、円堂君を好きで、けれど彼に手を伸ばさなかったように。それでもって、彼の幸せを願ったように」
「一緒じゃ、ないよ・・・」
声は弱かったけれど、反射的に否定する。
同じな筈が、ない。円堂君が、私と夏未さんを同じ様に想わなかったのと、同じくらいに。
「私は、ただ、円堂君と夏未さんじゃなくちゃ、嫌になった、だけなの」
最後に円堂君の隣に並ぶのが、きっと私ではないだろうと私は早くから思っていた。
そしていつしか、それは、塔子ちゃんでも、風丸君でも、冬花さんでも、私でもなく、
夏未さんでなければならないと、思ったのだ。
「私、私でも駄目だったの。夏未さん以外、皆、駄目なの」
そうして、世界はあるべき形を取ったと、思ったのに。何で、今、こうなってしまった。
夏未さんは目を伏せて、言葉を探しているようだった。
「・・・円堂君ね、本当は、ずっと以前から、悩んでいたのよ。その、冬花さんの事で」
10年前、FFIの最中に、冬花さんは円堂君との幼少期を、目の前で両親を亡くした事を思い出し、その記憶を受け入れた。
けれど記憶を取り戻し、心に明確な形を作った事で、冬花さんの欠けは数年の後によりはっきりした形で発現した。
即ち、円堂守の存在なくしては生きられないと。
円堂君はその事を知っていた。知っていて、悩んでいた。それでも、一度は夏未さんを選んだ。
サッカー以外には、そして夏未さん以外にはいっそ病気じみて執着出来ない円堂君が、それでも幼くして別れた冬花さんを忘れないでいたのは、彼女を守る為だったのだと思うと。
円堂君は、そう言ったのだそうだ。
『夏未の事は好きだよ。でも、俺は冬ッペのとこに戻る』
そうして夏未さんは、彼にさよならの返事をした。
『俺は、何を犠牲にしてもサッカーだけは捨てられない。でも、他の全ては、俺は俺が必要とされる方で、良い』
夏未さんを捨てても、円堂君は生きられるけど、円堂君が捨てたら、冬花さんは生きられないのだと。
「そんなのって、無いよ」
世界のどこを探したって、そんな理屈は有り得ない。私が認めない。
「・・・私ね、夢があったの」
ぽつり。何の答にもならない事を、夏未さんは答えた。
「私はずっと、円堂君の為に、何かしたいって、思ってたのよ」
私だって、思っていたわ。そんなの余りに今更過ぎて、言葉にならない。
「私、私以外の為に生きたいと思ったの、初めてだったの。とても、不思議な感覚だったわ」
私は昔から、人の為に何かすることが大好きだった。だから、決してそうでない夏未さんに、ひどく惹かれた。
「私はそれくらい円堂君を好きだったから、円堂君に選んで貰って、幸せだった。でもいつか、彼が私を要らなくなったら、それでも良いって思えるようになりたいって、本気で思ってたわ」
海外留学と偽って円堂大介の生存情報を追い回したのと同じように。自分の経験が円堂君の足しになればと下手をすれば裏切りでしかないのにコトアール代表のマネージャーを買って出たのと同じように。
「分からないよ」
理解、出来る訳がない。認められる、筈が無い。
冬花さんの正気なんかの為に、夏未さんの夢なんかの為に、
円堂君が夏未さんを失って良い筈が、無いのに。
「そうね。きっと秋さんには、分からないわ」
特に何たる感情も無く夏未さんは言って、結局コーヒーには口を付けないまま立ち上がる。
「御免なさい秋さん。私、貴女が私の夢なんてどうでも良いのと同じくらいに、」
妙に言葉が途切れて、顔を上げる。
「貴女の願いなんて、どうでも良いのよ」
夏未さんは伝票を手に背を向けかけて、思い直した様に私に向き直った。
「私は私の夢の為だけに生きるわ。『円堂君の為に何かをする』為に」
それは今、こうして彼女が平気な顔をし続ける事でもって実行されている。
「明日が最後よ。明日、円堂君が、冬花さんに指輪を贈って、永遠を誓って、口づけをして、それでも私が笑えたら、叶うのよ」
言った夏未さんが本当に嬉しそうに、余りに綺麗に笑ったのが分かるから、私は俯いた顔を上げられなくなってしまう。
本当に、なんで、こうなってしまうのだろう。
私も彼女も、ただ、円堂君に幸せになって貰いたいというだけです。
+
円堂冬花ってマジですかね・・・。
衝動で秋ちゃんに代弁させてしまいました。発作ですすいません。でも秋ちゃんはほんと嫌がると思う。
決して円冬アンチではないのです。ないのですが、私は円夏が、というか、夏未さんを好きな円堂さんを好きなんだなと痛感。
こん★★は。ウゴメモを1兄(馬鹿)とやっています。2兄(天才)ともやっているけど。よろしくお願いします。神奈川の、どこかに住んでいます。ヒント 田舎ではない。
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こんなの書いて何の意味があるのだろう。
それは、ある夏の暑い日のこと。僕は親の都合で1日留守番しなければいけなかった。
10:00から19:00まで友達を呼んで、遊んだのだ。そして僕の嫌いな夜が来てしまった。
夜、僕はいつもよりも早く寝た。そしてその時恐怖が襲った。コトコトコトと不気味な音がした。僕は「おかしいな。僕一人だけなのに。」と思った。しかしその音は、だんだん近ずいてるように、音は大きくなった。そして音は僕の耳元で止まった。そして、金縛りにもあったみたいに体が全然動かなくなった。そして眼を開けてみると、・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ以上先のことは言えない。
こんなつまらない話を最後まで見てくれた人ありがとうございます。 ――――――――――――――――終―――――――――――――――――――この後のことを知りたい人は、コメで!!!!←呪われても知らんよ・・・・・・・・・・・